初マタ!「実際に使った」役立つ制度

マタニティー

働きながらの妊娠生活って想像以上に大変!私の場合、基本的に順調な妊娠生活で入院に至るような医療措置はありませんでしたが、それでも「使える制度はどんどん使おう!」ということで2つの制度を利用しました。

母健連絡カード

私の場合『在宅勤務』がしたくて、母健連絡カードを利用しました。そもそもフルリモートが可能な職種ではあったのですが、コロナの収束に伴い基本は出社に。会社に在宅勤務をお願いするために「母性健康管理指導事項連絡カード(通称:母健連絡カード)」を利用することにしました。母健連絡カードの使い方は以下のようになっています。

【母健連絡カードの使い方】
(1) 妊娠中及び出産後の健康診査等の結果、通勤緩和や休憩に関する措置などが必要であると主治医等に指導を受けたとき、母健連絡カードに必要な事項を記入して発行してもらいます。
(2) 女性労働者は、事業主に母健連絡カードを提出して措置を申し出ます。
(3) 事業主は母健連絡カードの記入事項にしたがって時差通勤や休憩時間の延長などの措置を講じます。

引用元(母性健康管理指導事項連絡カードの活用方法について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

医師から会社へ必要な措置を伝える連絡カードのようなイメージですかね。私は以下のような流れで在宅勤務をすることができました。

妊婦検診で「母健連絡カード」の記入を医師に依頼する。
医師によるとは思いますが私は「在宅勤務をしたいので」とそのまま理由を伝えました。

「母健連絡カード」を上司に提出。
会社も拒否権がないので、すんなりと在宅勤務を許可してくれました。

特に難しいことはありませんでした!私の感じたメリットは大きく2つ。

メリット1『事業主(会社など)は母健連絡カードに応じる義務がある』。要は会社側も「検討しておくね~」で済ませることはできず、在宅や時短などの措置を必ず取らなければなりません。

メリット2『費用を抑えることができる』。医師に診断書を書いてもらうよりも、費用面はお安く済みます。私の通うクリニックでは2000円の文書料で書いてもらえました。

同様にして『時短勤務』がしたい場合にも母健連絡カードを利用することができます。ただし、給与が減額されることがほとんどですので、注意が必要です。出産手当金と育児休業給付の金額に影響がでる場合があります。

傷病手当金

会社の健康保険に加入していれば、「つわり」や「切迫早産」でも傷病手当金をもらうことができます。そもそも傷病手当金とは、病気やケガなどが理由で仕事を休んだ場合に受けられる手当です。支給条件は以下のようになっています。

①業務以外での病気やケガの場合
仕事中や通勤中に起こった病気やケガは傷病手当金の対象とはならず、労災の対象となります。

②医師など療養担当者が「仕事をすることができない」と判断した場合
自己判断で休んだ場合は対象になりません。

③連続する3日間を含む4日以上仕事に就けない場合
仕事を休んだ日から連続して3日間経った4日目以降の給料分が支給対象となります。つまり3日目までの分は支給の対象とはならないのでご注意ください。

④休業した期間に給与の支払いがない場合
休業期間中も会社から給与が出ている場合は、傷病手当金の支給対象にはなりません。※給与の支払いがあっても、傷病手当金の額よりも少ない場合はその差額が支給されます。

ざっくりと、「病気やケガで4日以上休んで、医師が就業できないと判断」すれば支給の対象となります。

私の場合つわりや切迫早産が理由ではなく、コロナに感染してしまったため傷病手当金の申請をしました;入社1年目で有休も少なかったし、育休後に職場復帰をすることも考え、有休を少しでも残しておきたかったので。

お給料のだいたい3分の2が支給されるとはいえ、満額が支給されるわけではありません。「有休がたっぷりある」「特別休暇が使える」という方は使う必要はないかもしれませんね。ちなみに夫も同時期にコロナに感染しましたが、特別休暇の対象だったらしく、有休を減らすことなく休むことができていました。

最後に

私は産休に入る前の2ヶ月間を在宅フルタイムで働くことができました。満員電車に揺られる必要もなく、また頻尿だったので周りに気にせずにお手洗いに行けたのは本当に良かったです。

そもそも産休が出産予定日の6週間前からスタートって…もう少し前から休ませてくれたらなと思う日々でした。中には安定期に入る前のつわり時期がつらかったという人も。

今回紹介したように働く妊婦に優しい制度もありますので、うまく活用して妊娠期間を乗り越えていきましょう!

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